第41回スポットライト
                   2020年7月9日

                      ササユリを育てる会
                                                 文責:中嶋理文
はじめに
 レイカディア大学 33期園芸学科を卒業され、地元
 甲賀市甲南町で「ササユリを育てる会」を結成し、代表
 として活躍されている田代豊嗣氏を紹介します。

ササユリとの出会い
 園芸学科に在籍中に課題学習として「ササユリから
 学ぶ里山の現状と今後」について同志7名と共に
 学習しました。                    
 ◎ ササユリは、昭和30年代半ば頃まで毎年6月中旬
    には里山のあちこちで原風景として優しい可憐な
花が清楚な甘い匂いを振りまきながら咲き乱れていた。
 ◎ それがいつの間にか・・消えてしまった・・何故か・・
 ◎ 幅広く多岐にわたり課題研究した。          
 ◎ その結果   〇 なぜ姿を消したのか            
            〇 種から開花までの経過          
            〇 育成方法の解明 など          
   以上の内容を体得し幅広く多岐にわたる知見が、
   大いに役立ました。                  

「ササユリを育てる会」の発足
 
地元甲南町竜法師には「いきいきクラブ」という138名
 を有する老人会があります。その中の同好会の一つと
 して「ササユリを育てる会」があります。         
 発足は、平成25年(2013年)8月で、「甲賀市の花」と
 指名されているササユリが、昭和30年代半ばまで毎年
 6月中旬には咲き誇り竜法師地区の里山の原風景  
 だったのに「現在は、その姿を殆ど見ることがない、  
 何とか復元せねばならない」との熱い思いを持つ者  
 12名でスタートしました。                  

「ササユリを育てる会」の活動
 竜法師地区唯一のササユリの自生地が、平成25年頃
 から獣害被害が酷く、移植をせねばならないが適地
候補 がなく、昭和30年当時より生育した実績のない
土地への定植には、地質や排水に留意しつつ獣害も
考慮の上場所選定に悩みました。
 試行錯誤し、その上で地域社会の方々に馴染み深い
 区有地で、公園化されている丘陵の小高い「奉公山」
の斜面に決定しました。
 平成27年3月に地内唯一の自生地から球根を移植
して同年5月に定植が成功したことを確認し、同年6月
中旬には開花にも成功して一同喜びも一入でした。
 

   
ササユリを定植させた奉公山公園の整備作業

[ササユリを育てる会」の鑑賞会
 毎年6月には鑑賞会を開催しています。今年も7回目の
 鑑賞会を開催予定でしたが、新型コロナウイルスの
 影響で残念ながら中止しました。                   しかし、過去には新聞に掲載されたり、テレビに放映 
 され認知度が漸く定着してきたようです。        
 レイカディア大学での課題学習の取り組みが、ほんの
 僅かながら地域社会にお役立ち出来たのではと    
 思っています。                        

   
 昨年の鑑賞会の様子

   
テレビ取材の様子

 今年のササユリの開花状況
 
 
 
 


   
   
   



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