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2022年の読書録
コロナ禍との共存生活の影響で読了した著書も100冊を超えました。
年初めには愛読している花房観音の著作で山村美紗を知り、読みたくなり
探したが数冊しかなかったです。次に今野敏の推理小説に興味を持ち
片っ端から読了しました。年の後半は幸田真音に興味を持ち読み続けて
います。
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2021年の読書録
コロナ禍で外出自粛のため読書時間が増えてきました。
昨年の角田光代訳「源氏物語」に刺激を受けて、長年にわたり読みたいと
思っていた瀬戸内寂聴訳の「源氏物語」10巻に挑戦し新年早々に読了しました。
4月には高樹のぶ子の「小説伊勢物語 業平」が発刊され、これも非常に
興味深く読了しました。
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2020年の読書録
須賀しのぶの小説「また 桜の国」を読んでいるうちにすっかり魅了され、
既存の著作を片っ端から読了しました。
11月には以前から関心を持っていた角田光代訳「源氏物語」が発刊されたので、
これを読み始めたら止まらなくなり、一気に最後まで読了しました。
日本語訳が読みやすく、特に最後の「宇治十帖」が強く印象に残りました。
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2019年の読書録
池井戸潤原作の小説がドラマ化されて話題になっています。
これに興味を持ち、既存の小説を読んだり発刊された小説を読んだりして
楽しんでいます。また、新聞記者の望月衣塑子が政府の記者会見で話題になり
著書にも関心を持つようになりました。
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2018年の読書録
京都在住の作家・花房観音は京都を舞台にした小説を数多く発刊しており、
娯楽小説として愛読している。
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2017年の読書録
佐高信や古賀茂明などの著作にも関心があり、愛読している。
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2016年の読書録
若い頃から読み続けてきた司馬遼太郎や五木寛之の作品を
再読する機会が増えてきました。
また、余りなじみのない櫻井よしこや百田尚樹の著作にも
目を通すようにしています。
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2015年の読書録
現在も愛読している五木寛之氏が今年作家生活50周年を
迎えられました。作家生活初期に「平凡パンチ」などマガジンハウスの
雑誌に掲載された小説、エッセイ、対談などを収録した永久保存版が
発行されました。この本で「青年は荒野をめざす」が「平凡パンチ」に
連載されたことを知り、生憎まだ未読だったものですから初めて手に
しました。音楽好きの若者たちが世界を放浪しながら夢を追い求める
姿がとても瑞々しく描かれており、わが青春時代にモダン・ジャズに
熱中していた頃を思い出してしまいました。
【2015・12・29記】
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2014年の読書録
年齢も70代の半ばを過ぎると読書量も随分と落ちてきました。
今年はNHK大河ドラマに関連して司馬遼太郎の「播磨灘物語」や
「関ヶ原」の再読をしました。新しい著者で印象に残っているのは、
昨年に引き続き池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」や「銀翼のイカロス」
でした。また。幸田真音の「スケープゴート」も興味深く読了しました。
【2014・12・31記】
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2013年の読書録
今年も興味のある著者を中心に乱読してきましたが、読書量は
往年に比較して半減以下となりました。
今年は昨年直木賞を受賞した池井戸潤の「下町ロケット」が印象
に残り、この作者の旧作品を含めて読み進めています。
【2013・12・28記】
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2012年の読書録
好きな作家の本から興味本位の本まで気の向くままに読書する
楽しみは依然として衰えない。
今年は東日本大震災に伴う原発事故でこれに類する本を手に
取るのが増えている。
【2012・12・21記】
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わが読書遍歴【7】
梅原 猛氏と五木寛之氏の著作についてはこの欄でも度々
取り上げているように若い頃から愛読し、多くの作品が本箱に
所狭しと並んでおります。
このお二人がお互いの作品について、造詣の深い仏教について
等々、縦横に語り合われた「仏の発見」という対談集には最近にない
興奮を覚えながら一気に読了しました。
【2011・5・18記】
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長年の読書習慣から最近読了した作品の中で、特に印象に残って
いるのは次のとおりです。
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塩野七生「日本人へ リーダー篇」
五木寛之「親鸞 上・下」
梅原 猛「梅原 猛の授業 仏になろう」
山崎豊子「自作を語る1 作家の使命私の戦後」
山崎豊子「自作を語る2 大阪づくし私の産声」
山崎豊子「自作を語る3 小説ほど面白いものはない」
桐野夏生「ナニカアル」
高樹のぶ子「花迎え」
高村 薫・藤原 健「作家と新聞記者の対話2006〜2009」
松本健一「司馬遼太郎 司馬文学のW場所”」
【2010・7・1記】
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わが読書遍歴【6】
五木寛之氏の作品は「青春の門」をはじめ初期のものから、
「21世紀仏教への旅」「百寺巡礼」や「遊行の門」「人間の
覚悟」などの最近のものまで非常に興味を持って読み続けて
おります。膨大な作品の中から特に印象に残っている作品を
挙げるとすれば、雑誌『小説新潮』に昭和59年7月号から9月号に
連載され後に単行本にもなった「風の王国」ではないでしょうか。
世界を放浪して体験に基づいたルポを雑誌類に発表している
主人公が、日本の歴史の闇といわれている非定住民族、放浪の
一族と縁つづきであることが判り、次々と不可解な事件に遭遇して
いくなかで闇の歴史をも描いた非常に興味深い作品でした。
【2009・2・24記】
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わが読書遍歴【5】
陳 舜臣氏の中国ものを読み出したのはいつ頃からだったでしょうか。
司馬遼太郎氏の著作に陳 舜臣氏のことがしばしば登場するのに
影響を受けて興味を覚えたせいかもしれません。
「小説十八史略」や「秘本三国志」などは面白さに引き込まれた
記憶があります。
そして陳 舜臣氏がひとりで神話・伝説の時代から現代まで
中国5千年の歴史を描かれた全15巻の「中国の歴史」は第1巻
から発売を待ちわびながらリアルタイムで読み進んでいったものでした。
【2008・7・10記】
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わが読書遍歴【4】
昭和24年から昭和36年まで朝日新聞の論説主幹をされていた
笠信太郎氏の著書「ものの見方について」、「“花見酒”の経済」、
「なくてななくせ」などは今思い出しても忘れがたい、
そして懐かしい本となりました。
ヨーロッパ特派員としての体験をもとにイギリス、ドイツ、フランスの
国民性やものの見方・考え方を日本と比較検討された
「ものの見方について」、複雑な経済の動きを時論風の文章で
判りやすく説かれた「“花見酒”の経済」、そして7つのくせの形として
まとめられた日本人論「なくてななくせ」などは、社会人としてスタート
したばかりの青春時代の心にひとつの指針として深く浸み込んだものでした。
【2008・5・24記】
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わが読書遍歴【3】
今となっては記憶もあいまいですが確か昭和30年代に梅原猛氏の
「日本文化論について」の講演を聴いたことがあります。
従来の見方や慣習に疑問を呈し創造的な見方を提示される内容に
深く共感を覚えたものでした。
それが切っ掛けとなり梅原猛氏の仕事からは目が離せなくなりました。
昭和45年1月号から46年12月号まで雑誌「藝術新潮」に
連載された「塔」というエッセイの中では古代史の世界について次々と
創造的な見方を発表されましたが、特に仏塔についての見方に
興味を惹かれました。
例えば、飛鳥時代の物部氏と蘇我氏の争いは日本古来の神と
新しい仏教との争いであり、蘇我氏が勝利してその記念碑として
飛鳥寺が建立された。これは中央に高くそびえる塔を抱くように
絢爛豪華な三つの金堂が囲む配置になっていた。
塔はもともと釈迦の墓から生まれたが、巨大な柱でもある塔は
天から神々が降りてくる場所ともされ、日本では三重塔や五重塔として
発展した。また塔の建つ場所も死せる釈迦崇拝から、生ける永遠の仏性の
崇拝と仏教思想が発展するにつれ変化していった。
奈良時代、天武ー持統系の天皇であった時代に薬師寺は建立されたが、
三重塔は屋根と裳層の二重構造で屋根を天武、裳層を持統天皇に
譬えられている。等々・・・
この本が切っ掛けとなり優美で繊細で流麗な三重塔や五重塔が、
日本文化を代表する優れた芸術品としても興味を覚え、仏塔を
訪ねる旅を続けております。
【2008・3・22記】
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わが読書遍歴【2】
雑誌『小説新潮』の昭和52年1月号から昭和54年5月号まで
司馬遼太郎氏がはじめて中国史を舞台にして『漢の風 楚の雨』と
いう題名で長編小説を連載されました。
戦国時代を経て中国初の統一国家の絶対権力者である
秦の始皇帝の没後、各地に反乱が発生し楚の項羽や漢の劉邦を
はじめ種々雑多な英雄たちが登場、波乱万丈の争いや戦の末に
劉邦が漢帝国を築くまでを描いた大作であります。
歴史の流れや時代の背景、地理や土地の特徴、人柄や性格・
心理までも織り交ぜた人物像などを克明に描き、読み進むうちに
その面白さにすっかり夢中になったものでした。
連載が終わると毎月切り抜いたページをもとに世界にただ1冊の本
に仕上げたことは言うまでもありません。
なお、この作品は単行本の発行に際し『項羽と劉邦』に題名が
変更されました。
【2008・3・4記】
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わが読書遍歴【1】
今から50年以上前になりますが、社会人としてスタートを切った
新入社員の頃、司馬遼太郎氏の『竜馬がゆく』と出合ったことは
衝撃的でした。今となっては何がきっかけだったのか思い出
せません。
戦後のどさくさの中で初等教育を受けた身にとって日本や
西洋の歴史を学んだ記憶もなく全くの歴史音痴でした。
そんな時に坂本竜馬の成長とともに幕末の動乱期の中で
生きた人間と歴史とのかかわりを知り、興奮と感動の渦に
巻き込まれました。
それからというもの司馬遼太郎氏の作品を手当たり次第にむさぼり
読んだものでした。
その内に陳舜臣氏の中国の歴史物『秘本三国志』や
『小説十八史略』そして大作『中国の歴史全15巻』とも出合いました。
また、梅原猛氏の古代史を舞台にした『隠された十字架』や
『水底の歌』『さまよえる歌集』などにも大変興味を覚えたものでした。
【2008・2・10記】
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青春時代からの読書遍歴を回想してみるつもりですが、長年の
読書習慣から最近読み飛ばしている作品の中で印象に残ったものは
次の通りです。
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関川夏央『「坂の上の雲」と日本人』
桐野夏生『東京島』
村井重俊『街道についてゆく』
江波戸哲夫『団塊世代の2万2千日』
幸田真音『あなたの余命教えます』
馳 星周『弥勒世 上・下』
梁 石日『夜に目醒めよ』
城山三郎・高山文彦『日本人への遺言』
高嶋哲夫『ジェミニの方舟 東京大洪水』
楡 周平『プラチナタウン』
渡辺淳一『あとの祭り 人間も偽装が好き』
高杉 良『亡国から再生へ』
五木寛之『遊行の門』
江上 剛『隠蔽指令』
瀬戸内寂聴『奇縁まんだら』
【2008・11・10記】
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